貴志川メロンは、和歌山県紀の川市・貴志川エリアで育てられるブランドメロンです。
山あいを縫うように流れる、清流・貴志川。高野山の西麓に源を発するこの川は、古くからホタルの名所として親しまれてきました。その流れに沿って広がる段丘には、山から運ばれた砂礫が長い年月をかけて風化し、水はけと保水のバランスに優れた土が育まれています。周囲を山々に囲まれたこの盆地は、日照時間が長く、地上には豊かな土、地下には高野山から流れる清らかな伏流水。そんな恵みが、静かに積み重なってきました。
貴志川といえば、全国的にもイチゴの産地として名高い土地です。しかし、この土地が育んできたのは、イチゴだけではありませんでした。同じ日照と水と土は、糖度の高い果樹を育てるという点でも、実は理想的な環境だったのです。
その可能性に、栗山物産は賭けてみることにしました。2020年、生まれ育ったこの地の魅力を町おこしに活かせないかと、「貴志川メロン」を立ち上げました。完熟メロンの栽培をはじめたのが、そのはじまりです。
けれど私たちは、この名前を自社だけのものにしませんでした。商標として権利化すれば、独占することもできたかもしれません。それでも、あえてそうしなかった。貴志川の地で育てられたメロンであれば、誰でも自由に「貴志川メロン」と名乗ることができる。寄合を開いて足並みを揃える必要も、組織に加盟する必要もありません。同じ土地、同じ水を分かち合っているというだけで、すでに緩やかにつながっている。一社の利益のためではなく、この土地そのものの価値を広げていくこと。それが、私たちが「貴志川メロン」を、誰のものでもないオープンドメインのブランドとして開放した理由です。
そんな貴志川メロンを、栗山物産では自社スタンドでお届けしています。木の上で熟しきった一番おいしい瞬間に穫る、完熟メロンです。日持ちがしないため、一般の市場にはほとんど出回りません。しっかりとした食感と、後を引かないスッキリとした甘さが持ち味で、何度でも手が伸びる味わいです。流通に乗せることを考えなくていい、直売だからこその強みを活かし、産地でしか味わえない味を穫れたてのままお渡ししています。
旬は7月中旬から9月上旬、初夏から秋の入り口まで。ここでしか出会えない、旬のひと玉をお楽しみください。